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年金は何歳からもらうとお得か?繰り上げ・繰り下げ受給の分岐点早見表を作ってみた!

      2018/08/13

目次

年金は何歳からもらうのが得か?

年金は何歳からもらえるのか、生年月日によって支給開始年齢は様々です。

しかし、現在50代の人の多くが65歳から受給開始と考えていいでしょう。

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年金の繰り上げ受給と繰り下げ受給率の推移を調べてみた

年金受給開始年齢は65歳が原則ですが、受給開始年齢を60歳~70歳まで選ぶことができ、65歳より早く年金を受給することを、「繰り上げ受給」、遅く受給することを「繰り下げ受給」といいます。

繰り上げ受給の場合は、年金受給額が減額(最大30%)され、繰り下げ受給の場合は増額(最大42%)されます。(老齢基礎年金も老齢厚生年金も同じ)

年金を65歳より早くもらえば少なくなり、遅くもらえば多くなるというわけですね。

年金は何歳からもらうのが得か?

このことは誰もが気になるところです。

 

ところが、自分が何歳まで生きられるのかわからない以上、確実な答えは出ないでしょう。

しかし、おおよそのイメージはつかんでおいてもいいでしょう。

 

そこで、何歳から年金を受給して、何歳まで生きたら受給累計額はいくらになるのか?

繰り上げ受給、繰り下げ受給それぞれ早見表を作ってみましたので、参考にして下さい。

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繰り上げ受給の分岐点

繰り上げ受給の場合は、どれだけ減額されるのか下記のとおり計算されます。(1ヵ月単位)

減額率=0.5%×繰上げ請求月から65歳になる月の前月までの月数

【繰り上げ受給減額率早見表】

請求時の年齢0カ月1カ月2カ月3カ月4カ月5カ月6カ月7カ月8カ月9カ月10カ月11カ月
60歳3029.52928.52827.52726.52625.52524.5
61歳24.023.523.022.522.021.521.020.520.019.519.018.5
62歳18.017.517.016.516.015.515.014.514.013.513.012.5
63歳12.011.511.010.510.09.59.08.58.07.57.06.5
64歳6.05.55.04.54.03.53.02.52.01.51.00.5

単位:%

※繰上げ受給の年金累計額が、通常通り65歳から受給した場合の累計額に追い越される分岐点は16年8ヵ月です。

  100%÷0.5%=200ヵ月=16年8ヵ月

  • 60歳から受給・・・76歳8ヵ月
  • 61歳から受給・・・77歳8ヵ月
  • 62歳から受給・・・78歳8ヵ月
  • 63歳から受給・・・79歳8ヵ月
  • 64歳から受給・・・80歳8ヵ月

【支給開始年齢別累計額早見表】

65歳支給開始で年間100万円受給できるとした場合の比較です。(1ヵ月単位だと多すぎるのでジャスト年齢のみ)

生存年齢支給開始年齢別 累計額
60歳(30%減額)61歳(24%減額)62歳(18%減額)63歳(12%減額)64歳(6%減額)65歳
60歳70     
61歳14076    
62歳21015282   
63歳28022816488  
64歳35030424617694 
65歳420380328264188100
66歳490456410352282200
67歳560532492440376300
68歳630608574528470400
69歳700684656616564500
70歳770760738704658600
71歳840836820792752700
72歳910912902880846800
73歳980988984968940900
74歳105010641066105610341000
75歳112011401148114411281100
76歳119012161230123212221200
77歳126012921312132013161300
78歳133013681394140814101400
79歳140014441476149615041500
80歳147015201558158415981600
81歳154015961640167216921700
82歳161016721722176017861800
83歳168017481804184818801900
84歳175018241886193619742000
85歳182019001968202420682100
86歳189019762050211221622200

生存年齢における最高の累計額に黄色のマークをしてあります。

これによれば、60歳から受給開始した場合、71歳までは累計840万円で得しますが、72歳まで生きた場合は62歳以降で受給したほうが得になります。

80歳まで生きるとすれば65歳から受給したほうが累計1600万円で得になります。

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繰り下げ受給の分岐点

繰り下げ受給の場合は、どれだけ増額されるのか下記のとおり計算されます。(1ヵ月単位)

増額率=0.7%×(65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数)

繰下げ請求は、老齢基礎年金の権利発生(65歳)から1年を経過した日(66歳)より後に請求ができます。

【繰り下げ受給増額率早見表】

請求時の年齢0カ月1カ月2カ月3カ月4カ月5カ月6カ月7カ月8カ月9カ月10カ月11カ月
66歳8.49.19.810.511.211.912.613.314.014.715.416.1
67歳16.817.518.218.919.620.321.021.722.423.123.824.5
68歳25.225.926.627.328.028.729.430.130.831.532.232.9
69歳33.634.335.035.736.437.137.838.539.239.940.641.3
70歳42.0           

単位:%

※繰下げ受給の年金累計額が、通常通り65歳から受給した場合の累計額に追いつく分岐点は11年10ヵ月です。

 100%÷0.7%=142.85ヵ月=11年10ヵ月

  • 66歳から受給・・・77歳10ヵ月
  • 67歳から受給・・・78歳10ヵ月
  • 68歳から受給・・・79歳10ヵ月
  • 69歳から受給・・・80歳10ヵ月
  • 70歳から受給・・・81歳10ヵ月

【支給開始年齢別累計額早見表】

65歳支給開始で年間100万円受給できるとした場合の比較です。(1ヵ月単位だと多すぎるのでジャスト年齢のみ)

生存年齢支給開始年齢別 累計額
65歳66歳(8.4%増額)67歳(16.8%増額)68歳(25.2%増額)69歳(33.6%増額)70歳(42%増額)
65歳100     
66歳200108.4    
67歳300216.8116.8   
68歳400325.2233.6125.2  
69歳500433.6350.4250.4133.6 
70歳600542467.2375.6267.2142
71歳700650.4584500.8400.8284
72歳800758.8700.8626534.4426
73歳900867.2817.6751.2668568
74歳1000975.6934.4876.4801.6710
75歳110010841051.21001.6935.2852
76歳12001192.411681126.81068.8994
77歳13001300.81284.812521202.41136
78歳14001409.21401.61377.213361278
79歳15001517.61518.41502.41469.61420
80歳160016261635.21627.61603.21562
81歳17001734.417521752.81736.81704
82歳18001842.81868.818781870.41846
83歳19001951.21985.62003.220041988
84歳20002059.62102.42128.42137.62130
85歳210021682219.22253.62271.22272
86歳22002276.423362378.82404.82414

同じく、生存年齢における最高の累計額に黄色のマークをしてあります。

65歳から受給開始の場合、76歳までは累計1200万円で得しますが、77歳まで生きた場合は66歳以降で受給したほうが得になります。

 

繰り上げ受給、繰り下げ受給それぞれ見てみましたが、平均寿命から考えて見るのも一つの手ではあります。

2017年3月1日厚生労働省が発表した、日本人の平均寿命は男性80.75歳、女性は86.99歳だそうです。

たとえば、キリのいいところで男性は80歳、女性は86歳まで生きるとします。

その場合、早めにもらう繰り上げ受給は、80歳まで生きた場合、男性も女性も損ということになります。

女性の場合は、86歳ですから、70歳から繰り下げ受給したほうが得ということになります。

しかし、繰り返しますが、何歳まで生きるかは誰にもわかりませんから、確実な答えはありません。

「一度支給額が決定すると、変更はききませんから、慎重に!」とは言っても賭けみたいなもんですよね。

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