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年金の繰り上げ受給と繰り下げ受給率の推移を調べてみた

      2018/01/18

年金の繰り上げ受給と繰り下げ受給

年金には、国民年金、厚生年金があります。

国民年金は老齢基礎年金と呼ばれ、国民年金保険料を納付した人が受け取れる定額部分のことです。

厚生年金は老齢厚生年金と呼ばれ、基本的にサラリーマンや公務員が加入し受け取れるは報酬比例部分のことです。

国民年金(老齢基礎年金)の支給開始年齢は65歳で、厚生年金(老齢厚生年金)の支給開始年齢は、昭和61年4月以前では「原則60歳支給開始」でしたが、段階的に引き上げられ、平成37年度(女性は平成42年度)には65歳になります。

国民年金(老齢基礎年金)の支給開始年齢である65歳より早く受給することを「繰り上げ受給」(60歳から)、遅く受給することを「繰り下げ受給」(70歳まで)といいます。

繰り上げ受給の場合は、年金受給額が最大30%(60歳0ヵ月受給)減額され、繰り下げ受給の場合は最大42%(70歳0ヵ月受給)増額されます。

「繰り上げ受給」したほうが得なのか?「繰り下げ受給」したほうが得なのか?

それぞれメリットとデメリットがあり、これは何歳まで生きるかにもよりますので、一概に判断が難しいところがあります。

ではいったい、みんなは「繰り上げ受給」「繰り下げ受給」のどちらを選んでいるのでしょう?

「繰り上げ受給」「繰り下げ受給」する人がどれくらいの割合でいるのか?を調べてみました。

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国民年金老齢年金の繰上げ・繰下げ受給受給率の推移

厚生労働省が年度ごとに発表している「厚生年金保険・国民年金事業の概況」という資料があります。

その中に「国民年金 老齢年金の繰上げ・繰下げ受給状況の推移」というデータが平成18(2006)年度から平成28(2016)年度までありました。

それをもとに各年度の推移を表とグラフにしてみました。

このデータは「全体」と「新規」があります。

「全体」はその年度時点ですでに受給を開始している人も含んでいますから、これから受給を検討する人が、推移としての傾向を見るなら「新規」のほうが参考になりそうです。

全体

年度繰上げ(%)本来(65歳受給)(%)繰下げ(%)
平成18(2006)47.451.61.0
平成19(2007)46.252.81.0
平成20(2008)45.053.91.1
平成21(2009)43.955.01.1
平成22(2010)42.955.91.2
平成23(2011)41.757.11.2
平成24(2012)40.258.61.3
平成25(2013)38.660.11.3
平成26(2014)37.161.61.3
平成27(2015)35.663.11.4
平成28(2016)34.164.51.4

 

年金の繰上げ・繰上げ受給率の推移(全体

「全体」の傾向としては、繰り上げ受給が約10%減少(47.4%→34.1%)して、本来(65歳受給)が(51.6%→64.5%)約13%増加しています。

繰り下げ受給は(1.0%→1.4%)ほぼ横ばいという感じですね。

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新規

年度繰上げ(%)本来 (65歳受給)(%)繰下げ(%)
平成18(2006)19.777.82.5
平成19(2007)22.974.62.6
平成20(2008)22.075.62.4
平成21(2009)22.874.92.3
平成22(2010)26.970.13.0
平成23(2011)25.373.01.7
平成24(2012)18.580.31.2
平成25(2013)14.484.11.4
平成26(2014)12.486.11.5
平成27(2015)10.987.12.0
平成28(2016)9.288.22.7

年金の繰上げ・繰上げ受給率の推移(新規)

「新規」の傾向としては、繰り上げ受給が平成18(2006)年度の19.7%から平成22(2010)年度をピーク(26.9%)に平成28(2016)は9.2%とかなり減少しています。

グラフをみるとわかるように「全体」と比べると、減少率が高いですね。

本来(65歳受給)は(77.8%→88.2%)約10%増加しています。

繰り下げ受給はデコボコはありますが、(2.5%→2.7%)ほぼ横ばいという感じですね。

つまり、繰り上げ受給する人が減った分、本来(65歳受給)が増えたといういkメージですね。

このように、調べてみると、本来の65歳受給という人がほとんどで、特に受給を遅らせる繰り下げ受給を選択する人はごくわずかということがわかりますね。

繰上げ受給を選択した理由は?

厚生労働省の「平成23年 年金制度基礎調査(老齢年金受給者実態調査)」によると、「繰上げ受給はしていない」人が90.7%で、繰上げ受給を選択した理由は、「年金を繰り上げないと生活出来なかったため」(男子:2.4%、女子:2.6%)、「生活の足しにしたかったため」(男子:1.7%、女子:3.4%)「減額されても、早く受給する方が得だと思ったため」(男子:1.9%、女子:4.1%)が、主な理由ということです。

また、同じく厚生労働省の「平成8年国民年金被保険者実態調査の概要」によると、「長生きできると思っていないから」(49.2%)、「早く生活の足しにしたいから」(25.9%)、「自分で自由に使える小遣いが欲しいから」(11.8%)、「まわりの人が早く年金を受け取っているから」(2.3%)となっています。

まとめ

「減額されても、早く受給する方が得だと思ったため」というのは「長生きできると思っていないから」ですよね。

この2つの結果から、「長生きできると思っていないから」と「生活の足しにしたいから」が大きな理由となるのではないでしょうか。

生活に困っていなければ、受給を遅らせたほうが得なことはわかっているけど、長生きできるとは限らないから、本来どおり65歳から受給しようという人が多のでしょう。

なんとなくわかりますね。

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