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国の借金とは?からくりをわかりやすく図解で説明すると

   

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国の借金とは?

財務省が2月8日に国債や借入金、政府短期債権を合計した「国の借金」が2018年12月末で、1100兆5266億円となり、過去最高を記録したと発表しました。

これは、2019年1月1日時点の総人口1億2632万人で割ると、国民一人当たりおおよそ871万円の借金になります。 

これを聞くと、「財政破綻するんじゃないか?」とか、とても大変なことのように感じますよね。

でも、これにはちょっとしたからくりがあります。

コチラの記事でも書きましたが↓

国の借金とは嘘で日本政府の借金だった!?内訳は?財政破綻はありえない?

このことについてわかりやすく解説しますね。

いったい財務省が言うところの「国の借金」とは何を指すのでしょうか?

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国の借金1100兆円の内訳

まず、国の借金の内訳はどうなっているか見てみましょう。

下記が財務省が発表した借金1100兆5266億円の内訳です。

国の借金が1100兆円で一人当たり885万円

財務省報道発表「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」(平成30年12月末現在)

これによれば、前年度末から比べると、国の借金総額は8兆7581億円増え、この中で国債が7兆7979億円と大半を占めます。

これは大変だということですね。

財務省はさらに、下記のようなことも啓蒙しています。

 

日本の公債残高は、年々、増加の一途をたどっています。

平成30年度末の公債残高は883兆円に上ると見込まれていますが、これは税収の約15年分に相当します。

つまり将来世代に、大きな負担を残すことになります。

また債務残高の対GDP比をみると、日本は主要先進国の中で、最悪の水準になっています。

 

「つまり将来世代に、大きな負担を残すことになります。」本当にそうなんでしょうか?

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国の借金のからくり

「国の借金」のからくりを簡単に説明しますね。

下の図は日本政府の貸借対照表(B/S)といわれるものです。(資料が古いので数字があっていないですが)

貸借対照表というのは財政状態を表すものです。

右に「負債の部」、左に「資産の部」という構成になっています。

簡単に言えば「負債の部」はどのようにしてお金を集めたか。

そして、集めたお金をどのように使ったかが「資産の部」です。

で、「負債の部」にある「政府短期証券」「公債」「借入金」が、財務省が発表した「国の借金」にあたるわけです。

そして、「公債」(主に国債)943.3兆円(今回発表:973.9兆円)が「国の借金」の大半を占めるわけですね。

国の借金とは?

ところが、この国債ですが、誰が保有しているのか、ということがポイントになってきます。

下の図は財務省が発表した「国債等の保有者別内訳」から抜粋したものです。

2018年9月末時点ですから、時期のずれがあって数字が少々ちがうことはご理解ください。

国債の保有者内訳

出典:https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/breakdown.pdf

保有者 保有額(兆円) 保有率
日本銀行  454.6 45.7%
銀行等 176.7 17.8%
生損保等 202.1 20.3%
公的年金 45.3 4.6%
年金基金 30.6 3.1%
海外 59.1 5.9%
家計 12.8 1.3%
その他 10.0 1.0%
一般政府 3.0 0.3%
財政融資資金 0.0 0.0%

保有者の内訳を見ると、日本銀行が47.5%、銀行等が17.8%、生損保等が20.3%でほとんどを占めています。

海外の保有者となると、わずか5.9%ですから、これが日本政府が破綻しないという由縁のひとつです。

さらに、日本政府の子会社と言える日本銀行が47.5%保有しているということ。

つまり親会社と子会社の間のお金の貸し借りは、連結決算のルールで「相殺」されてしまうから、言ってみれば「返さなくていい借金」ということになります。

実際に日本銀行の発表した貸借対照表を見ると、資産として国債が計上されています。

日本銀行の資産

日本銀行の貸借対照表

出典:https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2019/ac190131.htm/

さらに、銀行等が17.8%、生損保等が20.3%と国債を保有しています。

ここでちょっと考えてみてください。

あなたは銀行や生命保険会社、損害保険会社にお金を預けたり、積み立てたりしてませんか?

たとえば、銀行に預金をするということはどういうことなのか?

銀行は預金者から預かったお金を元手に、お金を企業や個人に貸して金利で稼いでいます。

言い方を変えれば、預金者からお金を借りて商売していることになります。

つまり、預金者はお金を銀行に貸付していることになります。

ところが銀行は、デフレなどの影響で、設備投資なども鈍り資金需要も減っている傾向にあります。

また、マイナス金利やなかなか信用のおける貸し先も少なくなったので、金利だけで運営することは難しくなりました。

そこで、だぶついた資金を国債を買って運用しているということなんでしょうね。

つまり、こんな図式が成り立ちます。

国民は銀行に預金して貸している→銀行は国債を買って貸している→日本政府は国債を発行して借りている

だから「国の借金」とは、「政府の借金」であって、その最終債権者は、日本国民である。

ということになるわけです。

これは、生命保険会社、損害保険会社に保険料を積み立てていても同様ですね。

国の借金をわかりやすく図解にしてみた

今まで申し上げたことを、図にしてまとめてみました。

国の借金が1100兆円で一人当たり885万円はおかしい!嘘をわかりやすく解説すると

このことを麻生太郎さんがわかりやすく説明しています。

政府の借金と国の借金の違いだった

まとめると

国の借金のほとんどが国債である→国債の約半分を子会社といえる日本銀行が保有している→借金は棒引き可能

国の借金のほとんどが国債である→国債の約4割を銀行、生命保険会社、損害保険会社が保有している→最終債権者は国民である

したがって、国の借金が1100兆は政府の借金であって、国の借金が1100兆で国民一人当たり871万円はおかしい、ということにもなります。

そして日本政府が財政破綻しそうにないこともなんとなくわかります。

わかりますが、このままではいけない気がします。

確かに日本政府が財政破綻することはなさそうですが、日本銀行がお金をどんどん発行して国債を買い支えているからです。

お金の量が増えるということは、単純に考えればお金の価値が下がるということにもなりますから、インフレになるということになります。

インフレになるということは実質的に預金が目減りすることになるのではないでしょうか?

ですから、いつかは何かツケが回ってくるような気がしてなりません。

「将来世代に、大きな負担を残す」というのも、あながち間違いではない気がします。

やはり、経済が活発になりGDPを上げていくのが大切なのだと思います。

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