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『老後の資金がありません』という本のあらすじと感想

   

目次

『老後の資金がありません』という本

『老後の資金がありません』という本、結構売れているらしいです。

最初、中央公論新社から単行本(1,728円)で2015年9月に発売されていましたが、2018年3月に中公文庫から文庫本(691円)が出版されてから、売上が伸びているそうです。

なんでも、20万部を突破しているとか。

この本との出会いは、私が老後資金のブログを書いていることを知っている友人が、本屋で時間つぶしをしていた時に、「老後資金の面白そうな本があるよ♪」と教えてくれものです。

老後資金のハウツー本ではなく、小説だったので、一瞬「読めるかな?」と自信がなかったんですが、友人も勧めてくれたし、とても興味ある内容だったので、本屋で即購入しました。

老後の資金がありません (中公文庫)

『老後の資金がありません』のあらすじ

この本のあらすじは、

主人公の後藤篤子は銀行系のクレジット会社で事務職として働く53歳の派遣社員。

篤子の夫は、中堅建設会社で働く4歳上の後藤章57歳、結婚が決まった娘のさやか28歳、就職が決まった大学4年生の息子と暮らしていた。

ところが、老後資金として貯めていた預金が1,200万円あったが、娘のさやかの派手婚で500万円、舅の葬儀で400万円出費することになり、残りは300万円を切ってしまった。

追い打ちをかけるように、篤子も夫もリストラに会い、途方に暮れることに。

生活に困窮し、姑の暮らすの高級ケアマンションに仕送りしていた毎月9万円を免除してもらう代わりに、姑を自宅に引き取る羽目になります。

その他、夫とパン屋を経営する友人、神田サツキも経営に行き詰まり、失踪した姑の年金をあてに暮らしたり、美しくセレブと思っていたフラワーアレンジメント教室の70代講師、城ヶ崎綾乃も意外な結末を迎えたりなど、様々なストーリーが展開されます。

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『老後の資金がありません』の感想

この本は、コミカルなストーリーの中に、高齢化社会の問題や、様々な人間関係の機微が見事に散りばめられ、普段、小説には興味がなく、ハウツー本しか読まない私が、一気に読めてしまいました。

著者の垣谷美雨さんは1959年生まれのアラカンです。

50代を存分に経験してきているだろうし、周りの友人など同世代の人脈もあるでしょうから、このようにリアルに描くことができたんでしょうね。

私のような50代の人間に起こり得る問題が、「うん、あるある」とリアルに伝わってきます。

生活は困窮しているのに、3,800円もするホテルのアフタヌーンティーに誘われて、モヤモヤする感じだとか、生活に困った人間がどんな行動をとっていくのかとか、読んでいるうちに、身につまされる感情に幾度か陥れられます。

しかし、この感情を味わうことこそ、老後についてもっと真剣に考えるきっかけになるのではないかと思います。

「老後はなんとかなる」と考えていたら、大間違い。

老後に不安を抱えている人はもちろん、イマイチ老後のことがピンとこない人も是非読んでみることをおすすめします。

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