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iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入資格拡大で加入者数の状況は?掛け金の平均は?

      2018/03/20

目次

iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入資格拡大で加入者数が増えている

iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者数が急激に増えています。

2017年6月の時点で、549,943人で1年前と比べると203.8%と約2倍になってきています。

このように急激に伸びた原因は、やはり2017年1月から加入者の資格条件が拡がったことが大きいでしょう。

下の表のように、2016年12月までの対象者は国民年金の第1号被保険者(自営業者・学生・フリーター・無職の人)や第2号被保険者で企業年金を実施していない企業の会社員だけでした。

ところが2017年1月から改正されて、第2号被保険者で企業年金がある企業の会社員や公務員、教員などの共済組合員、第3号被保険者(専業主婦:第2号被保険者の配偶者)にも対象の範囲がが拡がりました。

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国民年金2016年12月までの対象者2017年1月以降の対象者掛金額の上限
第1号被保険者(加入者)自営業月額68,000円(年額816,000円)
第2号被保険者(加入者)勤務先に企業年金がない企業の会社員月額23,000円(年額276,000円)
対象外勤務先に企業年金がある企業の会社員企業型確定拠出年金のみに加入している会社員
月額20,000円 (年額240,000円)
企業型確定拠出年金以外の企業年金制度に加入している会社員
月額12,000円 (年額144,000円)
対象外公務員、私立学校の教職員(共済組合加入員)月額12,000円(年額144,000円)
第3号被保険者(加入者)対象外第2号被保険者の配偶者(専業主婦)月額23,000円(年額276,000円)

 

その結果、約2倍になったというわけですね。

下の表は2016年12月時点の加入者数と2017年6月時点の加入者数の比較です。

2016年12月時点の306,314人から、2017年6月時点で549,943人に増えています。

国民年金2016年12月時点2017年6月時点
第1号加入者77,249人94,696人
第2号加入者229,065人444,377人
うち共済組合員0人83,955人
第3号加入者0人10,870人
合計306,314人549,943人

第1号加入者は約1万7千人増えて122%に、第2号加入者は21万5千人増えて193%に、第3号加入者は0から約1万人増えています。

加入者全体では約24万3千人増えて179%で2倍近くですね。

やはり、2017年1月から加入者の資格条件が拡がったことが要因だったことを物語っていますね。

自営業者などの第1号加入者よりも、会社員や公務員などの第2号加入者が増えたことが大きいですね。

2017年6月時点での加入者の割合としては第2号加入者が全体の約80%を占めています。

iDeCo加入者の割合(2017年6月時点)

iDeCo加入者の割合(2017年6月時点)

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iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛け金の平均は?

iDeCoの毎月の掛け金はみんなどのように掛けているのか調べてみました。

平均にしてみたのが下の表です。

 第1号平均 月額68,000円上限26,905円
 第2号平均14,680円
 企業年金無 月額23,000円上限16,048円
企業年金有 月額12,000円上限10,743円
共済組合員 月額12,000円上限11,309円
 第3号平均 月額23,000円上限17,627円
全体平均16,844円

iDeCoの毎月の掛け金の平均は16,844円ということです。

また、下の表は第1号加入者、第2号加入者、第3号加入者別に掛け金の内訳を詳しく調べたものです。

これを見るとそれぞれ分布がちがって、もう少し傾向がわかってきます。

加入者の掛金額分布・平均(単位:人)
掛金額

第1号

月額68,000円上限

第2号

 

第3号

月額23,000円上限

企業年金無

月額23,000円上限

企業年金有

月額12,000円上限

共済組合員

月額12,000円上限

5,000円~23,88379,17066,1456,1416,8841,849
10,000円~21,394177,36166,97833,31277,0711,643
15,000円~3,24218,64718,6434 274
20,000円~10,890169,199169,115847,104
25,000円~1,260    
30,000円~6,122
35,000円~777
40,000円~1,646
45,000円~558
50,000円~4,449
55,000円~428
60,000円~1,194
65,000円~18,853
94,696444,377320,88139,54183,95510,870

第1号加入者は5,000円~15,000円未満と65,000円以上がボリュームゾーンのようですね。

勝手な想像ですが自営業者で経営の苦しい人は5,000円~15,000円未満、余裕のある人は65,000円以上(68,000円まで)ということなのかな?

第1号加入者は5,000円~15,000円未満が一番多いですね。

 

第2号加入者は10,000円~15,000円未満、20,000円以上(23,000円まで)の人がボリュームゾーン。

しかし、第2号加入者の内訳を見ると、月額上限23,000円の企業年金のない会社員は20,000円以上(23,000円まで)の人がボリュームゾーンで、月額上限12,000円の企業年金のある会社員と共済組合員(公務員、教員)は10,000円以上(12,000円まで)がボリュームゾーンです。

つまり、第2号加入者は上限目一杯で掛けている人が多いということになりますね。

 

第3号加入者は20,000円以上(23,000円まで)がボリュームゾーンでやはり上限目一杯の人が多いようです。

 

サラリーマン、公務員、主婦などの人は節税などに関心があり、堅実型の人が多そうなのでわかる気がしますね。

私もやはり資金に余裕があるなら、上限目一杯掛けたほうがいいと思いますね。

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