認知症介護施設料金などの費用負担は?種類と特徴も知っておこう
2017/07/08
目次
今日テレビで認知症の介護について特集をやっていました。
日本の認知症患者数は2012年の時点で約462万人、65歳以上の高齢者で認知症を発症している人は7人に1人(約15%)にのぼるそうです。
2025年には認知症患者数は700万人前後に達し、65歳以上の高齢者の約5人に1人を占めるといわれています。
2025年というと、考えてみればあと10年ありませんね。
いま50代アラフィフの人は自分の親が認知症になるかもしれないし、自分自身も認知症になる可能性があるでしょうね。
ですから、認知症の介護についてはすぐそこに迫っている問題なのかもしれません。
認知症の種類と症状の特徴
認知症には沢山の種類がありますが、アルツハイマー型認知症が約55%、レビー小体型認知症が約18%、脳血管性認知症が約19%、その他の認知症が約8%で、アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性の3つが大半を占めています。
アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性の3つは「3大認知症」と呼ばれています。
それぞれどんな症状の特徴があるのか下の表をごらんください。
認知症の種類 | 症状の特徴 | |
アルツハイマー型 認知症 | 軽度 | 日時がわからない 不必要な買い物をする |
中度 | 場所の認識ができない 大声をあげたり暴言を吐く 暴力や徘徊などの問題行動が起きる | |
重度 | 被害妄想や幻覚が頻繁に出る 家族など身近な人のことがわからない 身体機能が低下する | |
脳血管性 認知症 | 半身に麻痺症状が起きる 自発的な意欲が低下する 頻尿、尿失禁を起こす 歩くことが困難になる 嚥下障害を起こす | |
レビー小体型 認知症 | 幻覚や幻視、幻聴を起こす 人間関係や環境に対して無反応になる 睡眠障害を起こす 便秘や血圧の変動など自律神経障害を起こす 1日の中で感情の起伏が激しくなる |
自分の親や配偶者が認知症になったら、家族はその人の世話をしなければならなくなりますが、このような症状を伴う認知症は、家族が介護するとなると精神的負担もとても大きく、介護疲れに陥る危険があります。
そこで、費用を負担して介護サービスに助けを求めているケースもかなり多いようです。
いったい認知症の介護サービスにかかる費用はどれくらいになるのでしょう?
Sponsored Link認知症介護にかかる費用
認知症になった場合、介護にかかる費用はどれくらいなのか?
認知症介護にかかる一人あたりの費用の平均は、施設に入所すると年間で353万円、在宅介護でサービスを受ける場合は年間で219万円だそうです。
認知症介護にかかる「介護保険サービスの費用」
一人あたりの平均費用(年間) | |
施設入所での介護 | 353万円 |
在宅(介護サービスあり) | 219万円 |
結構な費用がかかるものですね。
子供を大学に通わせるよりもかかるかもわかりませんね。
これは老後の生活をおくるのに大きな負担になりそうです。
でも、安心してください。
40歳以上は介護保険に加入していますから、介護保険の利用限度額の範囲内でしたら、1割負担で済みます。
ただし、施設利用の場合は1割の自己負担の他に、食費・居住費(滞在費)や日常生活費を自己負担することになります。
介護保険の利用限度額は介護度によってちがいます。
介護保険の介護度と利用限度額と自己負担額
介護度 | 利用限度額(月額) | 自己負担額(月額) (2割負担の場合) | |
要支援1 | 排泄や食事はほとんど自分ひとりでできるが、身の回りの世話の一部に何らかの介助が必要 | 50,030 | 5,003 (10,006) |
要支援2 | 日常生活に一部介助が必要だが、要介護には至らない状態 | 104,730 | 10,473 (20,946) |
要介護1 | 歩行が不安定で排泄・入浴・着替え等一部に介護が必要 | 166,520 | 16,652 (33,304) |
要介護2 | 歩行・排泄・食事等に介護が必要 | 196,160 | 19,616 (39,232) |
要介護3 | ほぼ全面的な介護が必要 | 269,310 | 26,931 (53,862) |
要介護4 | 介護がないと日常生活ほぼ難しい | 308,060 | 30,806 (61,612) |
要介護5 | 介護がないと日常生活ができない | 360,650 | 36,065 (72,130) |
利用限度額を超える利用は全額自己負担になってしまいますから、注意が必要ですね。
注意が必要とは言っても、どうしようもない部分がありますから難しいところです。
好きで介護が必要になるわけではありませんからね。
50代アラフィフは介護について無縁の人もあるでしょうけど、そんなに遠くない将来に直面する問題の一つですから、イメージだけはもっておきましょう。
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