夫婦二人の老後資金必要額を老後生活費から考える
2017/09/13
目次
夫婦二人の老後に必要なお金シミュレーション
夫婦二人の老後の生活はどのようになるのかをイメージして老後に必要なお金をシミュレーションしてみましょう。
資料は先回の記事と同じように、総務省統計局(日本の統計の中核機関)が発表した「家計調査年報(家計収支編)平成26年(2014年)」という資料から抜粋します。
高齢夫婦無職世帯の収支をあらわした図です。
高齢夫婦無職世帯は世帯主が65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯で年金収入ということですね。
高齢夫婦無職世帯の家計収支-2014年-
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老後資金シミュレーション、50代アラフィフは生活費いくら必要?
夫婦二人の老後の収入
夫婦二人の収入合計は207,347円で内訳は社会保障給付つまり年金が190,800円でその他収入が16,547円ということですね。
その他の収入は世帯主の勤め先や配偶者の収入、事業・内職収入などです。
夫婦二人が年金をもらっていますので、全世帯(独身も含めた世帯)の146,668円よりは年金受取り額が多くなっています。
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非消費支出(税金、健康保険料、社会保険料など)が29,422円あり、消費支出は239,485円ということですので、支出合計は268,907円ということになります。
税金や保険料の負担が29,857円で、全支出合計268,907円の10.9%で結構大きいですね。
消費支出は239,485円の内訳は下記のとおりです。
費用 | 割合(%) | 支出額(円) |
食料 | 25.4 | 60,869 |
住居 | 6.7 | 16,158 |
光熱・水道 | 8.8 | 21,042 |
家具・家事用品 | 4.1 | 9,788 |
被服及び履物 | 2.9 | 6,940 |
保健医療 | 6.1 | 14,635 |
交通・通信 | 11.2 | 26,822 |
教育 | 0 | 9 |
教養娯楽 | 10.8 | 25,968 |
その他の消費支出 | 23.9 | 57,250 |
その他の消費支出57,237円のうち、交際費が12%で28,749円、仕送り金1,385円かかっています。
交際費はわりと多いんですね。
残りはお孫さんに何か買ってあげたりするんですかね。
夫婦二人の老後の必要資金額はいくら?
夫婦二人の老後の資金必要額はいくらになるのか計算してみましょう。
夫婦二人の収入合計207,347円から支出合計268,907円を引くと-61,560円毎月足りなくなります。
何歳まで生きるかによりますが、65歳の夫が85歳まで20年生きたとすると
-61,560円x12ヶ月x20年=-14,774,400円
約1,500万円必要になります。
90歳まで25年生きたとすると
-61,560円x12ヶ月x25年=-18,468,000円
約2,000万円近く必要になります。
5年間で3,693,600円で約370万円必要になるんですね。
退職金を2,000万円以上もらえるとしてもやはり、50代のうちにしっかりと資金を準備しておくことは重要になってきますね。
今50代の人は60歳で定年退職してから65歳まで5年間年金は受け取れない人が多くなりますから、
5年間を年金生活者のように節約して暮らしたとしても
268,907円x12ヶ月x5年=16,134,420円(約1620万円)必要です。
5年間働かないとすると、85歳までで1,500万円+1620万円=約3,120万円、90歳までで2,000万円+1620万円=約3,500万円必要になるということですね。
60歳で定年退職してから65歳までの5年間、なんとか働いて稼ぐことはかなり重要になってきますね。
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