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生命保険の払い済み保険とは?メリット・デメリットは?

      2016/05/01

目次

生命保険の払い済み保険とは?

生命保険を見直して、保険料の節約ができたら老後資金を貯めるのに有効です。

50代になると子供の独立などで、必要保障額は少なくてもすむことになってきますから、保険料を見直すチャンスといえます。

保険料の節約をするテクニックには、「解約」「減額」「払い済み保険」「延長保険」があると前回の記事、生命保険見直しで注意するポイントと方法でご紹介しましたが、

生命保険の見直しテクニックで効果が大きくメリットがある場合が多いのが「払い済み保険」です。

払い済み保険とは、保険契約はそのままにして、保険料の払込をストップする方法です。

それまで支払った保険料の解約返戻金を原資にして保険契約を継続します。

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保険料の見直し

保険料の見直し

 

払い済み保険のメリットとは?

払い済み保険のメリットは、保険料の支払いをストップしても、継続して保障(保障金額は減額になる)を受けることができ、解約返戻金を受け取れるメリットがあります。

払済保険のイメージ

払済保険のイメージ

保険料支払いがゼロでも、それまで支払った保険料の解約返戻金を原資に予定利率で年々増えていきますから、満期に近づくほど解約するより解約返戻金の額が大きくなります。

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たとえば、50代の人ならば、よく入っている「定期特約付終身保険」で考えてみます。

定期特約付終身保険

定期特約付終身保険

「定期特約付終身保険」とは、「主契約」の終身保険と「特約」の定期保険がセットになっているものです。

「主契約」の終身保険はだいたい60歳~65歳で払込が終了のものが多く、必要保障額が少くてすむ50代で払い済み保険にするのはおすすめです。

保険会社や保険商品によって様々なケースがありますから、考えやすいように、あくまで例として考えます。

たとえば、56歳の時点で200万円の死亡保障がある終身保険を継続して、保険料月1万円を60歳の支払い終了まで払い込んだ場合と、払い済み保険にした場合、そして解約した場合をイメージしてみます。

56歳の今解約すると解約返戻金が160万円、払い済み保険にした場合は190万円が受け取れるとします。

①契約をそのまま継続して60歳まで4年間保険料を払った場合、

1万円x12ヶ月x4年=48万円

48万円を支払って200万円の満期返戻金を受け取れますので、収支は200万円-48万円=152万円。

②払い済み保険に変更した場合、保険料は向こう4年間0円で満期返戻金190万円を受け取れますから、収支は190万円。

③54歳の時点で解約した場合、保険料は向こう4年間0円で満期返戻金160万円を受け取れますから、収支は160万円。

払い済み保険の場合、解約と比較すると満期返戻金も多く、保障は続くのでかなりのメリットです。

なぜ、このようになるかというと、保険料支払いがゼロでも、それまで支払った保険料の解約返戻金を原資に予定利率で年々増えていくからです。

50代の人なら、予定利率が高い時期(平成9年くらいまで)に加入した終身保険養老保険個人年金保険など、予定利率の高いお宝保険に加入している人も多いでしょう。

予定利率の高いお宝保険を払い済み保険にするのは保険料を節約する有効な方法です。

そのままの契約を継続した場合、満期返戻金も保障も多いのですが、保険料の支払い48万円が発生しますので、収支にすると少なくなります。

 そのまま継続払済保険解約
解約返戻金200万190万160万円
死亡保障金額200万円190万円0万円
払込保険料総額(56歳~60歳)48万円0万円0万円
収支152万円190万円160万円

払い済み保険のデメリットとは?

払い済み保険のデメリットはそのままの契約を継続する場合よりも保障額が少なくなることです。

そして、特約部分はなくなってしまうことです。

「定期特約付終身保険」は定期保険特約部分が自動更新になっているタイプがあり、年齢が高くなるたびに保険金額がどんどん上がり、10~15年ごとに保険料が1.5~2倍に大きくアップしていきます。

ですから、払い済み保険にして特約部分が消滅しても、新たな保険で補うことも考えの一つです。

また、払い済み保険に変更後、一定期間内(2~3年以内が多い)なら元の保険に戻すことがきますが、戻す場合には、健康告知や診査が必要になります。

このように生命保険の毎月の保険料を節約するのに大きなメリットがある、払い済み保険は一考の価値のある方法だと思います。

保険会社によく相談してみて検討してください。

うまくいけば、貯金にも回すことができて老後資金を貯蓄することも可能です。

50代は老後の資金を蓄積する最後のチャンスです。

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