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日本の平均寿命の推移と年金支給開始年齢引き上げの推移をグラフにしてみたら

   

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公的年金を受け取り始める年齢を70歳より後にもできる仕組み作りの検討に入っているということが話題になりました。

政府は改定案を年内にも発表する方針のようです。

ただし、誤解してはいけないのは、年金を受給できるようになる年金支給開始年齢である65歳の引き上げではなく、年金を受給する年齢の選択が現行では60歳~70歳で選択できますが、70歳より後でも選択可能になるということです。

日本の平均寿命も年々伸びていて、働ける元気な高齢者を支援する狙いがあるということです。

しかし、年金支給開始年齢の引き上げの懸念は今後もあるでしょう。

今回は過去どのように年金支給開始年齢の引き上げが行われてきたか、イメージを掴みたかったので、平均寿命

と年金支給開始年齢の推移をグラフにしてみました。

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日本の平均寿命の推移と年金支給開始年齢引き上げの推移をグラフにしてみた

下のグラフは平均寿命と年金支給開始年齢を資料から拾い出してグラフにしたものです。

これを見てみると、国の経済成長と大きく関係しているように私は感じました。 

戦後しばらくは戦死や社会情勢・健康・食料事情が不安定だったために、1947(昭和22)年の辺りまでは平均寿命より年金支給開始年齢が高い状態でした。

これは平均寿命より長生きできた人が年金を受給できる状態です。

その後、社会が安定しつつ戦後復興とともに急激に平均寿命が高くなり始めます。

平均寿命が支給開始年齢を追い抜いてどんどん差が広がっていきます。

平均寿命が伸びれば、年金を受給する人も増加するので支給額が増えるのは当然です。

平均寿命が伸びたことだけが原因ではないでしょうけど、1954(昭和29)年に男性の支給開始年齢が55歳から60歳へと引き上げられます。

その後、平均寿命もどんどん伸びていきますが、高度成長期に入って人々の所得も上がっていき、年金保険料も充分徴収できているからなのか、しばらくは年金支給開始年齢の引き上げはありません。

第一次オイルショック、第二次オイルショックを迎えて、1985(昭和60)年に、男性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(ただし、60歳~65歳まで特別支給の老齢厚生年金を支給)、女性の支給開始年齢が55歳から60歳へ(3年に1歳ずつ。昭和62年度から12年かけて引上げ)と引き上げられます。

その後、バブル景気を経てバブルが崩壊し、1994(平成6)年に、制度改正で老齢厚生年金の定額部分(国民年金、後に老齢基礎年金)について男性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(3年に1歳ずつ、平成13年度から12年かけて引上げ)、女性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(3年に1歳ずつ、平成18年度から12年かけて引上げ)と引き上げられます。

そして、2000(平成12)年に、老齢厚生年金の報酬比例部分(厚生年金)も、男性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(3年に1歳ずつ、平成25年度から12年かけて引上げ)、女性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(3年に1歳ずつ、平成30年度から12年かけて引上げ)と引き上げられます。

※制度改正が何度も行われてややこしいのでグラフでは男女とも支給開始年齢の引き上げがあったらそのままスライドしています。

年金の支給開始年齢と平均寿命の差が大きくなれば、年金を受給する人が増えていくことになります。

少子高齢化が急激に進行していますので、年金保険料を収める人が増えなければ、年金の支給開始年齢の引き上げが、いずれ行われるのは当然の事のように思えます。

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年金支給開始年齢の引き上げの可能性は?

今回の発表は働ける元気な高齢者を支援するたもの「年金受給の選択可能年齢」の引き上げの検討ということですが、私は年金支給開始年齢の引き上げもいずれあるという気がします。

コチラの記事にあるように↓

高齢者の定義年齢見直しで年金支給開始年齢の引き上げの可能性は?財政検証結果から考えてみた

政府は、年金制度の将来を占う財政検証で①将来推計人口(少子高齢化の状況)、②労働力率、③経済の3つの前提から3つのケースを想定試算しています。

①物価や賃金の伸びが低い場合でもマクロ経済スライドがフルに発動するように仕組みを見直した場合・・・年金支給額を抑える

②被用者年金の更なる適用拡大を行った場合・・・適用者の範囲を広げて年金保険料を収める人を増やす

③保険料拠出期間の延長や受給開始年齢の繰下げを行った場合・・・年金支給開始年齢を引き上げる(年金保険料を収めるのが長くなる)

 

この中の③で年金支給開始年齢を引き上げるオプションが提示されています。

日本老年学会の、高齢者の定義を現在の65歳以上から75歳以上に見直す提言もそうですが、今回の「年金受給の選択可能年齢」の引き上げの検討も、年金支給開始年齢引き上げのムード作りのように思えます。

↓関連記事

高齢者とは何歳から?定義年齢見直しで「前期高齢者」「後期高齢者」「超高齢者」は?年金や医療費は?

高齢者の定義年齢を75歳に見直したら一人を何人で支えるのか?考えてみた

まぁ平均寿命が伸びて少子高齢化で生産性が落ちていくので仕方のないことなんでしょうけどね。

私たちは動ける間は働き続ける覚悟が必要な時代に入っているのかもしれません。

 

一応、グラフの元になった年金支給開始年齢と平均寿命の一覧表を参考までに掲載しますね。

西暦 元号
(昭和・平成)
男性 女性
支給開始年齢 平均寿命 支給開始年齢 平均寿命
1947 22 55 50.06 55 53.96
1948 23 55.60 59.40
1949 24 56.20 59.80
1950 25 58.00 61.50
1951 26 60.80 64.90
1952 27 61.90 65.50
1953 28 61.90 65.70
1954 29 60 63.41 67.69
1955 30 63.60 67.75
1956 31 63.59 67.54
1957 32 63.24 67.60
1958 33 64.98 69.61
1959 34 65.21 69.88
1960 35 65.32 70.19
1961 36 66.03 70.79
1962 37 66.23 71.16
1963 38 67.21 72.34
1964 39 67.67 72.87
1965 40 67.74 72.92
1966 41 68.35 73.61
1967 42 68.91 74.15
1968 43 69.05 74.30
1969 44 69.18 74.67
1970 45 69.31 74.66
1971 46 70.17 75.58
1972 47 70.50 75.94
1973 48 70.70 76.02
1974 49 71.16 76.31
1975 50 71.73 76.89
1976 51 72.15 77.35
1977 52 72.69 77.95
1978 53 72.97 78.33
1979 54 73.46 78.89
1980 55 73.35 78.76
1981 56 73.79 79.13
1982 57 74.22 79.66
1983 58 74.20 79.78
1984 59 74.54 80.18
1985 60 65 74.78 60 80.48
1986 61 75.23 80.93
1987 62 75.61 81.39
1988 63 75.54 81.30
1989 1 75.91 81.77
1990 2 75.92 81.90
1991 3 76.11 82.11
1992 4 76.09 82.22
1993 5 76.25 82.51
1994 6 76.57 65 82.98
1995 7 76.38 82.85
1996 8 77.01 83.59
1997 9 77.19 83.82
1998 10 77.16 84.01
1999 11 77.10 83.99
2000 12 77.72 84.60
2001 13 78.07 84.93
2002 14 78.32 85.23
2003 15 78.36 85.33
2004 16 78.64 85.59
2005 17 78.56 85.52
2006 18 79.00 85.81
2007 19 79.19 85.99
2008 20 79.29 86.05
2009 21 79.59 86.44
2010 22 79.55 86.30
2011 23 79.44 85.90
2012 24 79.94 86.41
2013 25 80.21 86.61
2014 26 80.50 86.83
2015 27 80.75 86.99

 

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