50代アラフィフから考えるゆとりある老後の資金戦略

50代アラフィフが楽しい老後の生活を送るために、老後の資金計画や資金づくり、健康・趣味・楽しみ方などの情報をお届けします

*

日本の平均寿命の推移と年金支給開始年齢引き上げの推移をグラフにしてみたら

      2019/03/27

目次

公的年金を受け取り始める年齢を70歳より後にもできる仕組み作りの検討に入っているということが話題になりました。

政府は改定案を年内にも発表する方針のようです。

ただし、誤解してはいけないのは、年金を受給できるようになる年金支給開始年齢である65歳の引き上げではなく、年金を受給する年齢の選択が現行では60歳~70歳で選択できますが、70歳より後でも選択可能になるということです。

日本の平均寿命も年々伸びていて、働ける元気な高齢者を支援する狙いがあるということです。

しかし、年金支給開始年齢の引き上げの懸念は今後もあるでしょう。

今回は過去どのように年金支給開始年齢の引き上げが行われてきたか、イメージを掴みたかったので、平均寿命

と年金支給開始年齢の推移をグラフにしてみました。

Sponsored Link

日本の平均寿命の推移と年金支給開始年齢引き上げの推移をグラフにしてみた

下のグラフは平均寿命と年金支給開始年齢を資料から拾い出してグラフにしたものです。

これを見てみると、国の経済成長と大きく関係しているように私は感じました。 

戦後しばらくは戦死や社会情勢・健康・食料事情が不安定だったために、1947(昭和22)年の辺りまでは平均寿命より年金支給開始年齢が高い状態でした。

これは平均寿命より長生きできた人が年金を受給できる状態です。

その後、社会が安定しつつ戦後復興とともに急激に平均寿命が高くなり始めます。

平均寿命が支給開始年齢を追い抜いてどんどん差が広がっていきます。

平均寿命が伸びれば、年金を受給する人も増加するので支給額が増えるのは当然です。

平均寿命が伸びたことだけが原因ではないでしょうけど、1954(昭和29)年に男性の支給開始年齢が55歳から60歳へと引き上げられます。

その後、平均寿命もどんどん伸びていきますが、高度成長期に入って人々の所得も上がっていき、年金保険料も充分徴収できているからなのか、しばらくは年金支給開始年齢の引き上げはありません。

第一次オイルショック、第二次オイルショックを迎えて、1985(昭和60)年に、男性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(ただし、60歳~65歳まで特別支給の老齢厚生年金を支給)、女性の支給開始年齢が55歳から60歳へ(3年に1歳ずつ。昭和62年度から12年かけて引上げ)と引き上げられます。

その後、バブル景気を経てバブルが崩壊し、1994(平成6)年に、制度改正で老齢厚生年金の定額部分(国民年金、後に老齢基礎年金)について男性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(3年に1歳ずつ、平成13年度から12年かけて引上げ)、女性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(3年に1歳ずつ、平成18年度から12年かけて引上げ)と引き上げられます。

そして、2000(平成12)年に、老齢厚生年金の報酬比例部分(厚生年金)も、男性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(3年に1歳ずつ、平成25年度から12年かけて引上げ)、女性の支給開始年齢が60歳から65歳へ(3年に1歳ずつ、平成30年度から12年かけて引上げ)と引き上げられます。

※制度改正が何度も行われてややこしいのでグラフでは男女とも支給開始年齢の引き上げがあったらそのままスライドしています。

年金の支給開始年齢と平均寿命の差が大きくなれば、年金を受給する人が増えていくことになります。

少子高齢化が急激に進行していますので、年金保険料を収める人が増えなければ、年金の支給開始年齢の引き上げが、いずれ行われるのは当然の事のように思えます。

Sponsored Link

年金支給開始年齢の引き上げの可能性は?

今回の発表は働ける元気な高齢者を支援するたもの「年金受給の選択可能年齢」の引き上げの検討ということですが、私は年金支給開始年齢の引き上げもいずれあるという気がします。

コチラの記事にあるように↓

高齢者の定義年齢見直しで年金支給開始年齢の引き上げの可能性は?財政検証結果から考えてみた

政府は、年金制度の将来を占う財政検証で①将来推計人口(少子高齢化の状況)、②労働力率、③経済の3つの前提から3つのケースを想定試算しています。

①物価や賃金の伸びが低い場合でもマクロ経済スライドがフルに発動するように仕組みを見直した場合・・・年金支給額を抑える

②被用者年金の更なる適用拡大を行った場合・・・適用者の範囲を広げて年金保険料を収める人を増やす

③保険料拠出期間の延長や受給開始年齢の繰下げを行った場合・・・年金支給開始年齢を引き上げる(年金保険料を収めるのが長くなる)

 

この中の③で年金支給開始年齢を引き上げるオプションが提示されています。

日本老年学会の、高齢者の定義を現在の65歳以上から75歳以上に見直す提言もそうですが、今回の「年金受給の選択可能年齢」の引き上げの検討も、年金支給開始年齢引き上げのムード作りのように思えます。

↓関連記事

高齢者とは何歳から?定義年齢見直しで「前期高齢者」「後期高齢者」「超高齢者」は?年金や医療費は?

高齢者の定義年齢を75歳に見直したら一人を何人で支えるのか?考えてみた

まぁ平均寿命が伸びて少子高齢化で生産性が落ちていくので仕方のないことなんでしょうけどね。

私たちは動ける間は働き続ける覚悟が必要な時代に入っているのかもしれません。

 

一応、グラフの元になった年金支給開始年齢と平均寿命の一覧表を参考までに掲載しますね。

西暦元号
(昭和・平成)
男性女性
支給開始年齢平均寿命支給開始年齢平均寿命
1947225550.065553.96
19482355.6059.40
19492456.2059.80
19502558.0061.50
19512660.8064.90
19522761.9065.50
19532861.9065.70
1954296063.4167.69
19553063.6067.75
19563163.5967.54
19573263.2467.60
19583364.9869.61
19593465.2169.88
19603565.3270.19
19613666.0370.79
19623766.2371.16
19633867.2172.34
19643967.6772.87
19654067.7472.92
19664168.3573.61
19674268.9174.15
19684369.0574.30
19694469.1874.67
19704569.3174.66
19714670.1775.58
19724770.5075.94
19734870.7076.02
19744971.1676.31
19755071.7376.89
19765172.1577.35
19775272.6977.95
19785372.9778.33
19795473.4678.89
19805573.3578.76
19815673.7979.13
19825774.2279.66
19835874.2079.78
19845974.5480.18
1985606574.786080.48
19866175.2380.93
19876275.6181.39
19886375.5481.30
1989175.9181.77
1990275.9281.90
1991376.1182.11
1992476.0982.22
1993576.2582.51
1994676.576582.98
1995776.3882.85
1996877.0183.59
1997977.1983.82
19981077.1684.01
19991177.1083.99
20001277.7284.60
20011378.0784.93
20021478.3285.23
20031578.3685.33
20041678.6485.59
20051778.5685.52
20061879.0085.81
20071979.1985.99
20082079.2986.05
20092179.5986.44
20102279.5586.30
20112379.4485.90
20122479.9486.41
20132580.2186.61
20142680.5086.83
20152780.7586.99

 

 - 老後年金 , , , , ,

Translate »