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週末起業はネタとアイデア次第で老後の生活を助ける可能性があるかも!?

      2018/03/30

目次

今日は、最近読んだ本でなかなかいいものがあったのでご紹介しますね。

ちょっと古い本ですが、「学びを稼ぎに変える技術」(著者:藤井 孝一 , 森 英樹 )という本を読んでみました。

10年以上前に購入して、そのままになっていたところを、書棚を整理していて見つけました。

この本は「週末起業」について書かれている本です。

「週末起業」ってそれこそかなり前に聞いたことのある言葉ですが、よく知らない人もあるといけませんから説明しますね。

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週末起業とは?

「週末起業」とはサラリーマンの人が、会社を辞めずに副収入を確保するように、会社が休みな週末だけ起業することです。

会社を辞めて起業しようとしても、うまくいくかどうかはわからないですから、リスクが大きすぎます。

サラリーマンは給料という安定した収入があるのだから、なにもやめることないというのは正解ですよね。

だから、安定した収入があるうちに、週末に自分の経験や興味を活かしたことをネタにアイデア次第で起業してはどうですか?という提案がされています。

この本は2005年に初版発行で、残念ながら今は中古本とKindle版でしか買えなくなっています。

学びを稼ぎに変える技術 (アスカビジネス)

この本が発行された2005年頃はバブル崩壊から景気回復していたんですが、それは給与カットやリストラなど、人件費カットという従業員の痛みによって企業の業績が回復したからという背景もありました。

そんな頃に会社の給料だけに頼っていては、いつリストラの憂き目に遭うかもわからないから、週末起業をした方がいいと警鐘を鳴らしていた1冊です。

しかし、景気は回復したイメージがあったので、危機感もなんとなく薄い感があったのではと思います。

ところが、その後、サブプライムローン問題から金融危機になって、2008年にあのリーマンショックがあり、人件費削減姿勢が一段と強まり、リストラの波はどんどん加速して、いわゆる就職氷河期やフリーターの増加という若年層にまで影響が出るほどになりました。

そして、2015年には非正規社員の占める割合が40.5%に達し、初めて4割の大台を超えるまでになってしまいました。

今では公務員の職場や銀行でさえパートの比率も増えています。

年配の女性をよく見かけるようになりましたよね。

そして、正規社員ですら、賃金やの昇給率は昔ほどアップしなくなってきています。

賃金改定額と基準給与額の比較

賃金改定額と基準給与額の比較

出典:http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170315-00010001-nikkeisty-bus_all

ましてや、今後はますます高齢化と人口減少が進んで、日本もどんどん弱体化していくわけですから、今よりもさらに厳しくなることは想像に難くありません。

高齢化の現状と将来像

高齢化の現状と将来像

私たちの年金だって安泰とはいえない時代に、老後をどのように暮らしていくのか?

だから、50代のうちに老後資金を貯められるだけ貯めておくのは重要な事だと、このブログで何度も言っています。

ところが、貯蓄を切り崩していくだけというのは、年を追うごとにボディーブローのように効いてきて、精神衛生上よろしくないから、仕事を続けるのも有効な方法だといえます。

しかし、若年層ですら就職するのが簡単ではなくなってきているのに、高齢者の働き口はそんなにあるのか?

という不安も残ります。

そこで、この本で言っているように、サラリーマンで安定した収入があるうちに、「週末起業」にチャレンジしてみることは、オススメではないかと思い紹介させてもらいました。

この本では、知識や経験などを稼ぎに変えるということが主に提案されています。

つまり、情報を受診する側から、発信する側に立ち位置をシフトチェンジする思考です。

自分の今までの遊びや仕事などの人生経験や知識、資格、技能、たとえ失敗したことですら、それは稼ぎに変わる可能性があると思います。

経験や既にある知識、資格、技能は、仕入れが要りませんからお金がかかりません。

これらを活かすアイデアがあれば、すごく低いリスクで起業できるわけです。

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働き方改革実現会議のテーマ9項目

日本政府の方でも、安倍総理が各界の著名人を招いて、2016年9月から8回にわたって「働き方改革実現会議」を開いています。

2017年3月末には下記の9項目のテーマについてまとまられるそうです。

このテーマの中に「テレワーク、副業・兼業といった柔軟な働き方」という項目があります。

テーマとして取り上げられているということは、これからは副業も必要な時代に入っているということを示唆しているようにも感じます。

  1. 同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善
  2. 賃金引き上げと労働生産性の向上
  3. 時間外労働の上限規制の在り方など長時間労働の是正
  4. 雇用吸収力の高い産業への転職・再就職支援、人材育成、格差を固定化させない教育の問題
  5. テレワーク、副業・兼業といった柔軟な働き方
  6. 働き方に中立的な社会保障制度・税制など女性・若者が活躍しやすい環境整備
  7. 高齢者の就業促進
  8. 病気の治療、そして子育て・介護と仕事の両立
  9. 外国人材の受入れの問題。

たとえ年金を受給するようになっても、副業などで年金以外の収入があるということは、精神的にもとても安心です。

ですから、リスクが低い取り組みなら、起業とまでいわなくても、お小遣い程度のお金が入るように、現役の今から模索して行動に移すことは、老後の安心を得るためにとても有効ではないかと思います。

「私にはこれといって何も発信することはない」、という人はこう考えるといいかもしれません。

自分の経験や知識は、自分よりもレベル下の人には教えることができます。

小学生が中学生に勉強を教えることはできませんが、中学生は小学生に教えることはできます。

でも、中学生が高校生に教えることはできません。

所詮、教えるってことはそんなものではないでしょうか?

一度、自分のいままでの経験や知識、仕事内容、趣味で好きなことなど、自分の棚卸しをされてみてはいかがでしょうか?

起業のネタになるかもわかりませんよ。

週末起業 (ちくま新書)

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